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研究内容

 

卵子を作り続ける仕組みの解明

ショウジョウバエや線虫など他のモデル動物の卵巣には生殖幹細胞があります。理屈の上ではこの生殖幹細胞から幾つもの卵子を作り続けることができます。一方、哺乳動物の卵巣に生殖幹細胞はないと考えられています。しかし、哺乳動物もハエや線虫と同じように卵子を作り続けています。哺乳動物は生殖幹細胞がないにも関わらず、どのようにして卵子を作り続けているのでしょうか?

 

その答えは原始卵胞という未成熟な卵子にあります。哺乳動物の卵巣ではたくさんの原始卵胞が作られ、それらを維持しながら少しずつ成長させることで卵子を作り続けています。例えばヒトは数十年に渡って卵子を作り続けます。この間、多くの原始卵胞はただひたすらじっとして、卵子への成長を開始する時を待っています。この“維持”と“成長開始”のバランスが崩れて原始卵胞が維持できなくなると原始卵胞が枯渇して不妊となってしまいます。

 

私たちはこのバランスを制御する仕組みを解き明かしたいと考えています。それだけでなく、原始卵胞が作られる仕組みを解き明かすことも私たちにとって大きな課題です。これらの課題に取り組むため、マウス遺伝学・RNA生物学・ライブイメージング・機械学習を駆使して研究に取り組んでいます。

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